はじめまして!ApparelXの田宮です。
先日、といってももうすっかり時間があいてしまいましたが、小原屋繊維・桑村繊維・ 桑村Lingo・ファインテキスタイルによる合同展示会「LINK ELEMENTS」に参加してきました。
今回は初めてのテキスタイルの展示会への参加と初めてのブログの投稿という2つの挑戦になります。拙い部分もあるかも知れませんが、会場で感じた雰囲気や面白いと感じた生地の魅力などを伝えたいと思います。
重ね重ねにはなりますが今回の展示会では、小原屋繊維株式会社、桑村繊維株式会社(Lingo・2部6課)、株式会社ファインテキスタイルの4社が参加しており、さまざまな意匠にとんだテキスタイルや素材提案を見ることができました。
目次
小原屋繊維株式会社は、大阪市中央区に本社を置くテキスタイルメーカーです。日本国内で生産したオリジナル生地の企画・製造・卸売を行う繊維会社。麻・ウールなどの天然素材を中心に、「Made in Japan」にこだわった生地づくりで、国内外のレディースアパレルメーカー向けに生地を供給している。
主な事業・特徴
小原屋繊維は、コットン・麻(リネン/ラミー)・ウール・シルクなどの天然繊維およびその複合素材によるアパレル・資材向けテキスタイルを扱う。特に、近江・浜松の麻織物、見附の先染め、尾州の毛織物など、日本各産地の特徴を活かしたオリジナル生地を多数展開している。
在庫販売による反物の卸売に加え、先染め・後染め・プリント・刺繍・特殊加工など、小ロットからの別注生地(OEM)にも対応しており、ブランドごとの企画に合わせたテキスタイル提案を行っている。
小原屋繊維に関するトピック
桑村繊維株式会社(KUWAMURA CO., LTD.)は、兵庫県多可郡多可町に本社を置く織物メーカー。播州織を中心にファッション衣料向けの高品質な先染め織物を企画・製造・販売しており、国内外のブランドに素材を提供している。1928年創業の老舗企業として、日本の繊維産業を支える存在である。
同社はコットンや麻などの天然繊維を中心に、カジュアルから高級ファッションまで幅広いテキスタイルを展開する。特に先染め織物において独自の色柄提案力を持ち、国内外のアパレルメーカーに別注対応を行う。生地は1反から販売可能で、在庫管理や品質検査にも力を入れている。
同じ桑村繊維株式会社の中でも、課によって違った生地を取り扱うのも特徴で、5部1課の〈Lingo〉ブランドではアウターやボトムやバッグまで幅広く使えそうな生地が多いのが印象的で〈古き良き織物を新しい糸を使用して作る〉という言葉通り色褪せないタイムレスな魅力のある生地が揃っていました。一方の2部6課は実用性の高い素材が多く、知らない人もいない世界有数の綿花であるスーピマコットンのシャツ生地があったりと、それぞれ違った視点でテキスタイルを見ることができたのが興味深かったです。
桑村繊維に関するトピック
株式会社ファインテキスタイル(Fine Textile Co., Ltd.)は、岐阜県羽島市に本社を置くテキスタイルメーカーで、尾州産地の一角としてレディス・キッズ向けを中心に服地の製造販売を行う企業。ウールをはじめとする多様な素材を扱い、半世紀以上にわたり国内外のアパレル向けに生地を供給している。
同社は、毛織物で有名な尾州エリアを拠点に、婦人向けを中心としたテキスタイルを自社で企画・生産するのが特徴。色バリエーションのある仕上がり反を自社リスクで在庫することで、多様な特徴ある商品を「1反からクイック対応」できる体制を整えている。
ファンシーツイードなど意匠糸を用いた生地、リネンやコットンの風合いを活かした素材、尾州ならではのウールを使ったプレーンな素材など、意匠性と実用性を両立した幅広いラインナップを展開している。
私自身ファインテキスタイルの生地を見て、凝った作り、素材の面白さ、どんなものを作ろうというわくわく感があってとても面白く拝見致しました。
ファインテキスタイルに関するトピック

会場に着くと早速今回のエキシビジョンのステートメントがお出迎えをしてくれました。
打ちっぱなしのシャープで洗練された雰囲気に身が引き締まります。階段を降りて地下の会場に入ると様々な生地が美しく整然と並んでいました。



何処から見るか迷ってしまいましたが、まずは生地に触れながら一回り。今回参加している企業は天然繊維に強い事もありウールやリネン、コットンなどの上質な天然素材のオリジナルで意匠性にとんだ生地が数多くありました。
全ての生地をここでご紹介することはできませんが、各企業毎に気に入った生地を幾つかピックアップしてご紹介します。
小原屋繊維は綿と麻のシリーズをメインに展示していました。【綿と麻】が気になった方は小原屋繊維単独の展示会のレポートも併せて読んでみていただければ違った視点からの感想もあって面白いと思いますので是非チェックしてみて下さい。


【商品説明】
生機は経糸に1/40のリネン、緯糸には贅沢にもシルクネップの糸を使用し織りあげ、「着古したような洗練されたカッコ良い古さ」を表現する為に滋賀県で仕上げを施し品質にもこだわった MADE IN JAPANの商品です。
緯糸にシルクネップの糸を使用することに生まれるネップ感とソフトな柔らかい風合いが特徴で着心地の良いシルクリネンです。
【感想】
個人的にもネップのある生地が好みという事もあり、特に推したい商品の一つでもあります。商品説明にあるように「着古したような」という言葉の通り使い込まれたような風合いが特徴です。気取らない事による上品さ、知的な思慮深さも感じる雰囲気が出せると思います。近年では古着のような新品の服がデパートや服屋に並ぶ事が流行になりましたが、ただのフェードやダメージの様な加工からは一歩引いたエレガンスを演出できます。リネンシルクなので肌触りも良く清涼感もあり、これからの暑い時期には一重仕立てのワークテイストなシンプルなジャケットにするだけでも知的な佇まいを生んでくれそうな予感です。

【商品説明】
リネンのドライでハリのある質感に、ウールの持つ温もりを掛け合わせた、千鳥柄のリネンウール生地です。
ワッシャータンブラー仕上げで、ふくらみと表情感のある生地に仕上げました。
ジャケットやパンツ、スカートなど秋冬のアイテムにお使いいただけます。
ナチュラルな素材感とクラシックな柄が魅力のファブリックです。

【商品について】
経糸には英国調の羊毛を、緯系には 14/1LINENを使用することによってほど良いナチュラル感を出したHerring Boneの生地です。仕上げにはタンプラー加工をすることによって、良くもみほぐされながらもしっかりとした風合いに仕上げております。スカートや羽織に最適です。

【商品について】
メリノウール等は人間による品質改良された羊ですが、ブルガリアンハイランドウールは
古代からの自然とともに共存してきた本来の羊種に近いものです。
クリンプ性の高い毛質は、優れた吸湿性・保温性・豊かな表情が特徴です。
リネンをブレンドし、タンブラー加工をすることで、適度なコシや落ち感、素材感のある秋冬素材に仕上げました。
【感想】
小原屋繊維の生地はどれも好みのものばかりでした。私自身クラシックなスタイルが好きで、特にウールやリネンなどの天然繊維に惹かれる傾向があるので上質なウール生地にテンションが上がりました。とくに最後に取り上げた【OEA42365】のチェック生地が1番オススメです。細かな模様を近くで見るとその柄の緻密さと繊細な風合いに思わずうっとりとしてしまいます。そのまま使っても良し、思い切ってバイアス使いやパッチワークにしても雰囲気が出ますね。ドイツの写真家、アウグストザンダーの写真に出てくる人々の様なノスタルジックなスタイルが好みな方にもぴったりです。
桑村繊維の生地は間違いないという言葉がぴったりな生地ばかりでカジュアルからドレスまでしっかりとカバーします。
桑村繊維〈Lingo〉はナイロン、ポリエステル、天然繊維複合の生地で汎用性と機能性の高い生地が多い印象でした。カジュアルなカバーオールやワークパンツ、バッグ素材など幅広く使えそうな印象があり、風合いは昔からの生地の良さを持ちながらも糸は新しく機能的で、決して主張はしないがしっかりと生地づくりと向き合っているということが伝わってきました。
まず外せないのがスーピマコットンを使用したシャツ地。紹介するまでもないかもしれませんが、トーマスメイソンといった上質な生地を好む方には間違いなく理想的なシャツ地でございます。
昨今はクワイエットラグジュアリーと呼ばれるさりげなく上品であるスタイルが人気を集めており、このスタイルは日本人と調和性の高い性質のあるものだと感じます。侘び寂び、もったいないの精神といった日本人の情緒を大切にする心にずばりハマるわけですね。日本のブランドではマメクロゴウチやオーラリー、COMOLIなどを想像すると伝わりやすいですね。そしてこの生地もまた、素材からこだわりたいという方の期待に応えられる素晴らしい生地だと思いました。
ココ・シャネルが言うように、エレガンスとは削ぎ落とされ、むしろ気づかれないほど自然であることで生まれる気品さであるということですね。

【商品について】
世界有数の綿花である”SUPIMA”を使用し、高密度で織り上げた素材です。
超長綿特有の光沢としなやかな風合いで上質感のある風合いに仕上がります。
またシワ加工のあるエッジの効いたニュアンスのあるシャツ生地もございました。上質なカジュアル感を持たせたい時にぴったりで、暑い季節にも清涼感のある風合いを楽しめそうです。



次は桑村繊維〈Lingo〉からトレンド感のあるシアー素材が目を惹きました。近年では気温の上昇ということも起因しているのかシアー素材が常に人気の生地としてあらゆるコレクションに取り入れられています。



実際に製品もあり使用イメージが分かりやすくその点も含めて気に入りました。触り心地も良くナイロンなので非常に軽い生地でした。リップストップということもありかなり耐久性も兼ね備えていると思いますので、パンツだけでなく暑い時期の軽量のアウターとしても活躍してくれそうです。同素材のポシェットを作り片手サイズに収納できるライトシェルアウターを作るという活用方法にもハマりそうな気がしました。
紹介している生地は全てアパレル Xに登録があるわけではありませんがお問い合わせいただければ在庫状況の確認や今後の掲載もできると思いますので欲しい生地があればぜひお気軽にご相談下さい!
最後になりますがファインテキスタイルのおすすめ生地をピックアップしましたのでぜひご覧ください。ファインテキスタイルの生地はユニークなものばかりで素材作りの拘りもそうですが生地そのものの美しさに驚きました。細部に拘った作り込みは本当に素晴らしいです。
最後になりますがファインテキスタイルのおすすめ生地をピックアップしましたのでぜひご覧ください。ファインテキスタイルの生地はユニークなものばかりで素材作りの拘りもそうですが生地そのものの美しさに驚きました。細部に拘った作り込みは本当に素晴らしいです。
最後になりますがファインテキスタイルのおすすめ生地をピックアップしましたのでぜひご覧ください。ファインテキスタイルの生地はユニークなものばかりで素材作りの拘りもそうですが生地そのものの美しさに驚きました。細部に拘った作り込みは本当に素晴らしいです。
さて、この生地ですが何か既視感を感じませんか?

何故ならこれはテレビドラマ「ミステリと言う勿れ」で主演の菅田将暉さん演じる久能整のあの象徴的なマフラーに実際に使われた生地だと言うことです。触り心地もよく、オーバーサイズなコートなんかを仕立てたらきっと素敵なものになりそうだなと感じました。色違いの生地もどれも近くで見ると質感や表情が違って素敵でした。

他にも様々な素敵な生地を見せていただき生地についてのご説明も面白かったので今後アパレルXで取り扱っていない生地をどんどん掲載していきたいと思いました。





縮絨率の違いで表情を変えたり経糸と緯糸を変えることで変化を出したり、沢山の工夫が詰まった面白い生地ばかりでした。生地に触れることで多くのインスピレーションを貰えました。
弊社でもファインテキスタイルのユニークな生地をたくさん取り扱わせていただいております。
ファインテキスタイルの生地は是非一度アパレル Xのページでご覧ください。


【商品について】
フラッグモール・ジャンボノット等の意匠糸を使用した豪華なファンシーツイードです。
春のジャケット素材としておすすめです。
アクリル・ナイロンをベースに、ウールやレーヨンを組み合わせることで、膨らみ感とやわらかさ、上品な表面感を兼ね備えています。
軽やかな着用感を持ち、クラシックなツイードの雰囲気に現代的な軽さをプラス。
複雑な糸使いによる立体感と奥行きのある見え方が特徴で、存在感のあるアイテムに仕上がる素材です。
こちらは展示会では見られませんでしたがアパレル X掲載のファインテキスタイルの生地で私が好きな生地だったので是非ご紹介したいと思いました。
皆さんもご存知のシャネルスーツに使われる様なファンシーツイード、近くで見るとその細部の糸の美しさが分かります。
ファインテキスタイルの生地は量産前提でのご注文が前提としてございますが、絶対に主役級の活躍をしてくれることが間違いない生地ばかりですので先ずはサンプル帳からお試し下さい。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。色々とあったり、なかったりして、ブログを上げるのにかなり時間をかけてしまいましたが何とか投稿ができて嬉しいです。
初めて生地の展示会を拝見させていただいたのですが本当に貴重な経験となりました。普段様々な生地を取り扱ってはいますが、全ての生地や資材に実際に触れたことがあるわけではありませんし、どの様な背景があるのか画面上で見るのと実際に触れるのでは、得られる情報量が圧倒的に違います。そしてその生地の良さを十全に理解して心の底からお勧めできることは本当に大切なことだと思います。
皆さんも是非気になった生地は実際にサンプル帳を手に取ったり触ったりして、自分の中の引き出しをどんどん増やしていきましょう。思いもよらない時に役立つ時が来るかもしれません!
今回の展示会を通して今後もフィジカルな体験の場は積極的に参加していきたいと思いましたし、AIが発達し、今後はどんどん失われていくリアルな体験を、より一層大切にしていきたいと感じられました。
改めてここまでお読みいただきまして本当にありがとうございます!
今後もブログを通して発信できることを色々と考えていきます。
アパレル資材をお探しならアパレル資材BtoBサイトApparelXへ!
大ロットでのご注文をご検討している、又は法人担当からの連絡をご希望されるお客様はオークラ商事問い合わせページまで!

デリバリ統括部に所属しています。主にApparelXでの対応をしています。
まだまだ知らないことも多いですが、お客様やメーカー様、そして会社から日々学ばせていただいております。
ブログでは、業務を通じて得た有益な情報を少しずつ発信していきたいと思います。