ApparelX News編集部のヤマヨシです。2018年3月27日から3日間開催されていたファッションワールドで行われたセミナーの一つ、【目指せEC売上げ1.5倍 ~1,100サイト以上のECコンサルティング経験から見える成功法則とは~ 】に参加してきたので、紹介したいと思います。色々とメモを取ったのですが、スピードが早く要点を自分なりに膨らましています。
株式会社ecbeing(イーシービーイング)は2001年頃からECサイト起ち上げ支援事業を開始し、現在では携わっているサイトは1,100以上、ECサイト運用コンサルティングの分野ではシェアNo.1のようです。
実際に導入しているアパレルメーカーを数多く紹介してもらいましたが、全部はメモにとれなかったので、一部ご紹介します。
・BEAMS
・SHIPS
・鎌倉シャツ etc
他にもたくさんあったので、シェアNo.1は伊達じゃないですね。
そこの社長の林さんが講師を努めてくれました。
EC担当者になったときのきっかけは何でしたでしょうか。ある日、社長から呼ばれ、「うちのブランドも自社ECを作る!頼んだよ、君!」みたいに始まるのでしょうか?
ブランドさんによっては、そうかもしれませんが、社長自身が取り組んでる会社もあるのかもしれません。
きっかけはなんであれ、そのサイトを成功させたいのはみんな同じなんだろうと思います。
しかしながら、経営層の実に72%が、自社ECサイトに不満足であると回答しているデータがあるみたいなのです。半分以上も満足のいく結果が出ていないようです。
理由としては
1位 、売上金額
2位、顧客数
3位、物流課題
やはり1位は売上です。
EC市場は成長がすごい、とか、EC比率もブランドごとに高まっているため、自社ECサイトを持てば、売れるようになるというのは大きな間違いのようです。
というのも、EC市場の売上の牽引役はamazonやzozoなどのプラットフォーマーであるため、サイトを作れば売れるというの誤解であるといえます。
ただ、ブランドイメージなどを考えた際に、zozo依存でいいのかと考えると自社ECサイトを、いかに売れるサイトに作り上げるかが非常に重要になります。
売上を最大化するためにはEC、店舗、在庫システムなど全社視点に立ち、最適化を考える必要があるとのことだが、運用初期段階では、全て出来るわけではないですよね。初期段階では、「集客」「接客」「追客」に集中していくことで、成果を最大化することが出来ます。
初期段階で結果が出やすいポイントはスマホでの注文率の改善が最も大きいです。どの段階で脱落しているかを見ることが重要です。
カートに入れてるが決済はしていない状態だと決済システムが非常に手間がかかっていたり、動線がわからくなっていることがあります。
肝に命じなくてはいけないのは「お客様はこちらが思っているよりも迷子になる。」ということ。システム設計者は「こうやったら出来るはずなんだけどな」と思っても、そのとおり出来ない場合があるということです。
注文率の改善アクションには正解はありません。常にPDCAサイクルを回していくことが重要です。
スワイプやスクロールをせずに見えている一番最初の画面が非常に重要のようです。商品ページでは、メイン画像の他にサブ画像が見えていること、トップページでは検索しやすい構造になっているかがとても重要です。詳細検索の表示位置もきれいにまとまっていないと迷子になってしまいます。
たくさん買っている人と一括りにせずに、性別、地域、年齢、傾向などを踏まえ、その集団に対してのアプローチを考える必要があります。
メールマガジンや、電話、LINE、facebook、twitter、インスタなどあらゆるコミュニケーションツールがありますが、そのお客様にあったもので送らないと空振りになります。あまりに反応がなければ、違う手段で送ったほうがよいそうです。
検索系の広告もとりあえず出すだけではなく、リターゲティング広告の最適化はまだまだ出来ていない会社さんが多いみたいですね。重要なのはロイヤリティの無い100人のお客様より10人のロイヤリティのあるお客様に来てもらうことだそうです。
上記以外にもアプリを作った方がよいという話がありました。なぜならプッシュ通知でお知らせができたり、LINEなどは配信にコストがかかるので、アプリがうまく活用できれば、会員カードがなくなるなど、あらゆる面でのコストダウンにもつながります。
個人的に感じたのはなぜEC市場に参入するのかという理念が、全ての行動につながるのではないかと思います。ECをやらないといけないからとか流行っているかでは、システム設計もぶれてしまいます。今までの課題の解決がECなんだ!という理念が必要と強く思いました。
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ApparelX News編集長。
レディース・カジュアルブランドのデリバリ業務を経て、現在は、アパレル資材BtoBサイトApparelXの運営をしています。自分自身が分かりにくかったことや、役に立てる情報を発信していきます。