どーも。ApparelX News編集部のゆーたです。
前回同様、ボタンの素材別お取り扱い上のご注意点をご紹介します。
今回はプラスチック素材part.2です。
前回の記事はこちらから↓
ボタンのトリセツ_プラスチック素材編 part.1
目次
・特徴
軽いメッキ素材として、金属素材の代わりに幅広く使われています。ブラウス等の軽衣料や他の素材と組み合わせてよく使われています。
ニッケルメッキは長時間皮膚に直接触れているとかぶれる恐れがあります。
検針機を使用される場合は、検針機対応商品(NOCK)を指定して下さい。
海外縫製の商品や毛製品(特に生成り)に使用されると錆びる恐れがありますので、クリアー塗装加工の指定を行って下さい。
・洗濯やクリーニングの取り扱いについて
メッキ商品には漂白剤の使用は出来ません。特に塩素系漂白剤は酸化力が強いので避けて下さい。業務用の(高温用)洗濯洗剤には塩素系漂白剤が含まれる場合があるのでご注文下さい。
特に毛や絹で白物の洋服に使用する場合、縫製仕上げやクリーニングの仕上げの際には、スチームをかけてすぐにカバーを被せたり、服を重ねたりすると、生地に残留する還元漂白剤のガスが発生し、メッキを錆びさせる場合がありますのでご注文下さい。錆び発生を防ぐ為にはボタン表面にクリアー塗装加工をして下さい。
・特徴
丈夫で割れにくい性質を持っています。
現在ではヨーロッパ等のボタン専門店で一部販売されていますが、熱に弱い為既製服には使われず、国内では殆ど生産されていません。
・洗濯やクリーニングの取り扱いについて
耐熱性が低く、アイロンやプレス等仕上げの熱で変色したり、溶けたりします。また、ドライクリーニングのパークロルエチレンやトリクロルエタンでも溶ける為、クリーニングの際には必ず外して下さい。
・特徴
耐熱性、薬品性に優れた素材です。
安価な輸入品は脆い事がありますが、通常の商品であれば問題なく使用出来ます。
パールの光沢、貝、ナット、水牛の角、石、木、竹等天然素材の様々な模様が再現出来ます。
安価な物から高級品まで、紳士用スーツやコート等は勿論、婦人用にも使用されています。紳士既製服では、デザインや色等の流行による変化が少なく、種類も限られる為原色ボタンが多く使用されています。
・洗濯やクリーニングの取り扱いについて
素材としては耐薬品に強い部類に入り、原色高級品に関しては問題ありません。後染め品はクリーニング時における問題防止の為にも、必ず色止め(還元洗浄)を行って下さい。
・特徴
耐光性、耐熱性には優れています。耐薬品性も良好ではありますが、強酸や強アルカリには弱い性質があります。
天然素材の風合があります。パール調の柄を出すのは難しい素材です。原色品の為、堅牢度は良好です。
原色のポリエステルボタン同様に紳士の洋服での使用が多く、近年婦人物にも使用されています。
ホルムアルデヒドを含んでいますので、2歳以下の乳幼児の下着及び寝衣類には使用しないで下さい。また、長時間皮膚に触れますとかぶれる恐れがあります。
・洗濯やクリーニングの取り扱いについて
洗濯やクリーニングで色落ちする事はない。
漬け置き洗い(一夜)されると割れる恐れがあります。
・特徴
接着性に優れている為、注型・注入剤としての使用が圧倒的で、ABSメッキや金属メッキ土台上に流し込む使われ方が多い素材です。土台に使われるABSと金属は、その重さで見分ける事が出来ます。
七宝調の高級感のある物から、スポーティーなブラウス、シャツ、フェミニンなドレス等広いアイテムに使われています。
・洗濯やクリーニングの取り扱いについて
塩素サラシは使用しないで下さい。酸素サラシでも、使用規定範囲内で使用して下さい。
また、綿素材に使用したボタンの場合でも、クリーニングは高温を避けて下さい。
漂白剤の使用については、ABSメッキの欄を参照して下さい。
他にもまだまだ多種多様な素材のボタンがございます。
ApparelXに分類されている素材数は現在76種、相当な数ですね。
次回はメタルボタンです。
プラスチック素材のボタンをお探しの方はアパレル資材BtoBサイトApparelXへ。
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