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糸選びの極意!~番手、種類、色柄合わせ~

ApparelX NEWS 編集部の佐々木です。
縫い糸って沢山種類や色があるので、どれを選べばいのかわからなくなりますよね。縫製場で5年程勤めていた経験のある私も、優柔不断な性格なので糸選びはとても苦手意識があります・・・。
そんな私のような人でも、糸の事を詳しく知り、選ぶ法則を知れば選ぶ時間が短縮出来ます。
今回は縫い糸を選ぶ際の極意をお教えしようと思います!

縫製方法を選ぶ

縫製方法は手縫いですか?ミシンですか?
縫い糸にはミシン糸、手縫い糸があります。

手縫い糸は手の動きに合わせて右撚りのS撚り
ミシン糸は機械の構造に合わせて左撚りのZ撚り
と、反対方向の撚りに作られています。

違う糸を使うと糸切れがしやすかったり、糸が絡まりやすくなってしまいます。作業中に糸が切れたり絡まったりすると気分がめっそりしますよね・・・。
作業効率をあげる為にも、ミシン縫製の時にはミシン糸、手縫いの時には手縫い糸を使いましょう。

番手を選ぶ

番手とは糸の太さを表します。
厚手の生地には太い糸を、薄手の生地には細い糸を使います。

番手の番号が大きくなるほど、糸の太さは細くなります。

生地に合わせて太さを変えることで糸切れが少なくなりますし、見栄え仕上がりも変わってきますよ!

糸の太さや、番手についてもっと知りたい方は過去記事「糸の太さを表すデニール、番手の意味とは?」をご参照ください!

種類を選ぶ

スパン糸とは

スパン糸とは、短いわた状の繊維を合わせたものをいいます。スパン糸は生地に馴染みやすく縫いやすいのが特徴です。
表面に毛羽のあるスパン糸はコットン、コットンに似た風合いの生地などに向いています。

シャッペスパンミシン糸、工業用ミシン糸だとキングスパンミシン糸などがスパン糸です。


フィラメント糸とは

フィラメント糸とは、絹糸のように長い繊維を合わせたものをいいます。フィラメント糸は光沢があり細くても強いのが特徴です。
細くても強く光沢のあるフィラメント糸は、シルクやウールなどの生地に向いています。

ファインレジロン、工業用ミシン糸だとキングポリエステルミシン糸、エースクラウンミシン糸などがフィラメント糸です。


色を選ぶ

とうとう最大の難所、色選びです・・・!

無地の生地

フジックスのサンプル帳より引用

薄い色の生地→その生地より少し薄めの同系色
濃い色の生地 →その生地より少し濃いめの同系色
を選ぶと布に対して糸が浮きにくくなります。

柄の生地

フジックスのサンプル帳より引用

無地での法則を踏まえて、
柄は布の地色、もしくは柄の中から一番印象的な色に合わせて、
総柄で地色がわからない時は面積が一番多い色に合わせて決めます。

柄布については難しいところで、その道のプロであってもその人の感性によって選ぶ色が違うこともありますので己の感性を信じてください。

糸選びの強い味方

それはサンプル帳です!!!
糸の種類によって色展開が違うためそれぞれサンプル帳のご用意があります。
サンプル帳には実物の糸が付いている為、実際に生地に合わせながら糸選びをすることが出来るので、糸選びのマストアイテムです。

まとめ

糸選びについて少しはお役に立てましたでしょうか。
種類、色番たくさんあってわからなくなりがちな糸ですが、用途、種類などによって順序立てて選んでいくと良いかと思います。
色に悩みすぎてしまった時は一度遠くを見たりして目を休ませてあげたり、リフレッシュしてからもう一度選んでみるといいかもしれません。



縫い糸のご注文はアパレル資材BtoBサイトApparelXを是非ご利用ください!

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