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ジーンズファスナーに使われるYZiP(Yジップ)を徹底解説!

ApparelX News編集部の鈴木です。

普段はお客様からのご注文の受発注、出荷を行うデリバリ統括部にて業務をしています。

その中で、ファスナーを手配しない日はないほど、ファスナーはお洋服やバッグなど、様々な製品、様々な部分に使われています。使用頻度の多い資材の一つですね。

今回はその中でもYZiPについて解説していきたいと思います。

ファスナーの基本の3種類について


ファスナーは、大きく分けて3つの種類があります。
コイルファスナー  エレメントがコイル状の樹脂でできている
ビスロンファスナー 樹脂製のエレメントがテープに射出成型されている。
金属ファスナー   エレメントが金属でできている。

金属ファスナーと一口に言っても、スタンダード金属ファスナーや、YZiP、エクセラファスナーなどなど、数種類あります。


YZiPってどんなファスナー?


YZiPとはジーンズや、コットンパンツによく使用されているファスナーです。YZiPにはエレメントの素材の種類別で、YZiP(ジーンズ用)とYZiP(アルミ)があります。違いについては後述します。

YZiP(ジーンズ用)は、エレメントを通常の金属ファスナーより厚くすることで強度を向上させているので、ジーンズ製品などの洗い加工を行うものや、生地が厚く、ファスナーに負担がかかる製品の前立てに使われています。

ジーンズは生デニムの状態では糊が付いていて固いので、履きやすくするために生地を柔らかくしたり、縮みや色落ちを解消する目的で、洗い加工を施してから流通させるのが一般的です。その負荷に耐えられるのがYZiPなので、洗い加工をする場合は、強度のあるYZiPを使ってくださいね。


製品区分(エンドタイプ・カラー展開)について


YZiPには止めとオープンの2種類で、逆開はありません。頭合わせや尻合わせもできません。パンツの前立てに逆開ファスナーは付けないので、用途を考えれば納得ですね。

サイズ展開は3、4、5があります。数字が大きくなるほどエレメントも大きくなります。

エレメントカラーは以下の通りです。


テープの種類

さて、YZiPにはPテープ(ポリエステル)と、CPテープ(コットン・ポリエステル交織)という2種類のテープがあるのをご存知ですか?

通常はPテープ(ポリエステルテープ)で手配いたします。
では、CPテープ(コットン・ポリエステル交織テープ)とは何なのでしょう?

答えは後染め用のテープです。通常ポリエステルは圧力をかけて染色をしなくてはならないため、コストがかかりますが、CPテープはコットンが織り込んであるので染色が可能なのです!

CPテープはJ196(ジーンズ柄)とCP501(白)の2カラーのみの展開です。

1196ジーンズ柄

ファスナーを製品染めして色を合わせたい場合は、CPテープで発注してくださいね。


Yジップにつけられるスライダー


パンツに使用する場合、着用中に勝手にファスナーが開いてしまうと困りますよね。

Yジップをご注文頂くと、ご指定が無ければ一般的なGSN8というスライダーが付いてきます。

GSN8はセミオートマチックロックのスライダーですので、勝手に空いてしまう心配はありません。引手が下向きのときにはロックがかかり、引手をあげるとロックが外れ動き出します。

もちろん他のスライダーをお付けすることもできますが、パンツに使用する場合はロック付きのものを選んでくださいね。


注意点


Yジップにはアルミ合金を使用したYZiP(アルミ)というものがあり、ジーンズ用に比べて軽量です。しかし、摩擦や衝撃に弱いのでパンツの前立てには向いていません。また、洗い加工には対応していないので、洗い加工が入る場合はジーンズ用Yジップをお選びください。YZIP(アルミ)はスタンダートメタルのアルミエレメントより厚みを増して強度を高めているとともに、アルミの軽さを感じられるので、ブルゾンの前立てなどに使うブランドさんもいらっしゃいますね。

また、洗い加工の方法によっては変質の恐れがありますので、必ず事前に品質確認テストを行ってください。


まとめ


Yジップはウォッシュ加工に耐えられる丈夫なファスナーで、CPテープという製品染めができるテープもあります。

ファスナーって種類が沢山あって選ぶのが大変ですね。機能性があるものもありますが、結局は好みかなと思っています。

ApparelXではYKKファスニング専科やスライダーカタログも取り扱っております。こちらもご検討ください。


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