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いまさら聞けない?!生地にまつわる超基礎知識について

ApparelX編集部のmammyです。

日々生地を扱う中で共通して生地にまつわる言葉って色々出てくるなと思います。
今回は初心に戻って本当に基礎の基礎!生地に関する本当に基本的なことをおさらいして行きたいと思います。

目付け

織物やニットの単位面積あたりの重さを指します。

一般的には1㎡あたりの重さをg(グラム)で表すことが多いですが、ニットの場合は生地幅はそのままで1mの重さを言う場合もあります。前者はg/㎡、後者はg/mという単位で表します。

目付けが小さければ軽く薄い布地に、大きければ重い布地になります。

実際の生地のサンプル帳を例に見てみましょう。

こちら柴屋さんのベンタイルの生地でどちらもコットン100%60番手の双糸の生地となります。
目付けは組成の下に小さく書かれていますね。

このWeightという表記です。
OS2303は170g/㎡=1㎡あたり170gの重さ、OS2301は225g/㎡=1㎡あたり225gの重さということになります。
一見すると同じ様な生地ですが、目付けから生地の重さや厚みが異なることがわかりますね。

生地幅

布地の幅のこと。布幅には洋服と和服で2種類の規格があり、それぞれ呼び方と幅が異なります。

●洋服地の布幅

名称規格
シングル幅約71cm
ダブル幅約142cm幅(137cm,150cmのものもある)※毛織物に多い
ヤール幅1ヤード幅のもの(約91~92cm幅)
広幅約110cm ※1ヤール幅とダブル幅の間。綿織物に多い。

●和服地の布幅

名称規格
小幅(並幅)鯨尺9寸5分(約36cm)
中幅鯨尺1尺2分(約45cm)
大幅(二幅・広幅)鯨尺1尺9寸(約72cm)

※鯨尺(くじらじゃく)とは和服用の長さを表す単位。1尺=約38cm。

有効幅

生地のサンプル帳に「有効幅」と書いてある場合があります。
サンウェルさんのサンプル帳を例に見てみましょう。

11133 60/2ギャバストレッチ[生地] SUNWELL(サンウェル)
124/126cm(有効巾:120cm/122cm)

と記載があります。
これは生地幅が124cm~126cm(ロット等によって巾に2cm位はブレが生じるため、この様な表記になっています)

有効巾は実際に使用出来る生地の巾を指しています。
(生地の耳の穴から穴までの巾ですね)

ただし、生地のメーカーによっては有効幅の表記がなく、生地巾のみの表記の場合もありますのでご注意ください。

たて地 と横地

生地には方向があります。生地の耳に対して平行なラインをがたて地(地の目とも言います)・耳に対して90°の垂直方向のラインを横地です。
耳に対して45°の方向のラインをバイアス地と呼びます。

生地は基本的には縦方向には伸びづらく、横方向には伸びやすい特性があります。
アパレル製品は一般的に縦方向を基準に作ることが多いですが、デザインなどによっては横方向やバイアスで作る場合もあります。

生地の耳

織物やニットの両端の部分を耳と言います。耳の部分だけをほかの糸で織ったり、別の織り方にしてはっきりと分かるようにすることもあります。耳の部分だけがフリンジの様になっている生地などもありますね。
プリント生地の場合は耳の部分に生地のブランドやメーカー名・使用していている染料の色の印字があったりします。

単糸と双糸

単糸とは文字通り1本の糸のことです。2本の単糸を撚り合わせて作れた糸が双糸です。
60/2と表記がある場合は60番手の糸を2本撚り合わせた双糸という意味となります。
単糸は糸の太さにムラがありますが、2本撚り合わせることで太さが均一で丈夫な糸になります。
太さは2倍になるのに対し、強度は2倍以上(2.5~3倍)になるとも言われています。

1160 60/2 コーマギャバ[生地] VANCET
1160 60/2 コーマギャバ
60/2というのは60番手の双糸で織った生地ということ。

先染めと後染め

先染めは布地を織ったり編んだりする前に糸の状態などで染色すること。先染めは糸の芯までムラなく染める事が出来ます。染色堅牢度は後染めよりも先染めの方が高いです。ただし先染めは糸から染めるので生産に時間がかかり、染料を多く使用するのでコストも高くなります。
後染めは生地になった後に染めることを指します。プリント生地もこの後染め生地に分類されます。
後染め生地は先染め生地とは逆にコストがあまりかからず、大量生産が可能です。ただし生地の完成後に染めているので深い色合いなどが出しにくく、洗濯や摩擦によって色落ちがしやすいというデメリットもあります。

A-1613 コットン ピケ[生地] 有延商店
A-1613 コットン ピケ
先染の糸を織り上げた美しい生地です。

乱巻き

生地の1反の巻数に50m乱などと表記があります。基本的に1反50mで生産はするが、長さが48mになったり53mになったりm数が前後する、それが乱巻きです。
生地を生産する中で、染色や仕上げをする過程の中で生地が縮んだりする等でどうしても乱巻きが発生してしまいます。

まとめ

今回は生地にまつわるよく聞く基礎的な言葉の解説をしました。
基本のことを知っていると生地の理解もより深まると思います!

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