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ブレザーのモダンでトラッドな着こなし_奥深いエンブレムの世界(MEN’S CLUBに掲載いただきました)

ApparelX News編集部の山佑です。

今回は、株式会社ヤマモト(ヤマモトについては過去の記事「ものづくりの株式会社ヤマモト」をご覧いただければ)が、MENS CLUB4月号(2月25日発売)に掲載いただきました内容をより詳しくお話させていただきます。お恥ずかしながら、私も出ております。(思ったより大きかったですが笑)

そもそもエンブレムって?

観念または特定の人や物を表すのに使われる図案を指す言葉であり、貴族や王室、部族または国家といった抽象概念を視覚的な図形で具現化させたものです。

エンブレムは身元確認のバッジとしても使用されていました。古くは新約聖書に登場するイエスの使徒の一人であるヤコブのエンブレムは金属製のホタテガイの殻で作られていたとのことで、ヤコブの聖地に向かう中世の巡礼者たちは、それを帽子や服に縫いつけて、自分たちの目的を明らかにしたそうです。

現在では、エンブレムと言えば学校や所属クラブのシンボル的な扱いになっており、ブレザーの胸ポケットに配される胸マークを指すことが一般的になっています。その発祥背景ゆえに風格、キッチリ感、礼儀正しさなどのイメージが強いので、ブレザーといったドレスコードでいうところの格の高いアイテム、好印象ファッションとして根強い人気を持っています。

そのエンブレムの生産・加工ではパキスタン・インド・ギリシャあたりが有名でして、その中でもパキスタンが本場です。旧宗主国のイギリスをはじめヨーロッパ各国、アメリカなど世界中のエンブレムはほとんどパキスタンで作られています。100年以上モール刺繍をしてきた職人の技は他の追従を許しません。モールは中が空洞になったパイプ状のもので、そこに糸を通し一本一本手でさしていきます。気の遠くなるような作業となっており、本当に繊細で芸術的です。

そんなエンブレムですが、当社では2つの方法のカスタマイズ(オーダー)が可能です。

オーダーエンブレム~その1~フルオーダー

上記でお話させていただきました、エンブレム製造本場のパキスタンにて、お好きなデザイン、色にてゼロから金属モールで作成する、まさにフルオーダーエンブレムとなります。選べる金属モールのお色は基本色の金、銀、そして刺繍糸は150色を超え、様々なデザインに対応可能となっております。

1.ロット: 1個から作成可能ですが、版代や単価を考慮すると経済ロットとしては、10個以上がおすすめです。
2. 納期: 約2ヶ月 *数量や時期により変動あり



オーダーエンブレム~その2~刺繍オーダー

今回のMEN’S CLUBに掲載いただいた内容が、こちらの刺繍オーダーとなります。

金属モールで周りを彩った、上記5種類の原型からお好みのものをお選びいただき、14色の刺繍糸、4種類のフォントから、イニシャルや会社名などの文字以外にも、会社ロゴ、クラブマークなど刺繍可能です。熟練の刺繍職人吉田さんが、1点1点丹精込めて刺繍します。

  1. ロット: 1枚から
  2. 納期: 約2週間

エンブレムの付け方~選べる3つのタイプ~

作成したエンブレムをブレザーに付けるやり方は3タイプご用意しております。

  1. ご自身で縫い付けるフラットタイプ。一番クラシックな付け方と言えるでしょう。こちらの注意点(手間とも言えます)としましては、クリーニングに出される際に、1回1回縫い目をほどいて外さないといけないことでしょうか。
  2. 3点留めのピンタイプ。脱着が簡単ではありますが、生地に穴(傷)を付けてしまうデメリットがあります。
  3. マグネット式の差し込みタイプ。スッと胸ポケットに挿すだけのラクラクタイプ。マグネットで表裏をしっかり固定し、簡単にはズレたり落ちたりしません。以前はもう少し前からストラップが見えてしまっていたのですが、改良されその部分が細くなり、目立ちにくくなりました。

いかがでしょうか。

エンブレムでお持ちのブレザーを一段上のアイテムにブラッシュアップしてみてはいかがでしょうか。

エンブレムに関しましてのお問い合わせは、株式会社ヤマモトお問い合わせフォームまでお願いします。

その他、様々な資材や生地、道具などお探しの方は、

法人のお客様は、アパレル資材BtoBサイトApparelX

ApparelX

個人のお客様は、ボタン・裏地のヤマモト Yahoo店(Yahooショッピング)、またはボタン・裏地のヤマモト amazon店へ。

おまけ~取材までの経緯~

2019年2月1日(金)18時過ぎ、私の携帯が鳴りました。知らない携帯番号、はて?

通話のボタンを押して名乗ったあと、告げられた電話口の方の肩書とお名前。それはメンズクラブのエディターでありライターの方でした。

今年で創刊65周年を迎えるメンズファッション誌の雄、メンズクラブのの4月号にて、現在のトレンドである、クラシック回帰、トラッド復活、というキーワードの元、ブレザー特集を組まれるとのこと。ついては、ブレザースタイルにおいて重要なアイテムである、エンブレムを取り扱っている当社に取材に伺わせてほしい、そして急で大変申し訳無いのですがあまり時間がないのですぐにでも伺いたい、とのことで休み明けの4日(月)の午前中にカメラマンの方とお二人でいらっしゃいました。

もちろん取材を受けるのは初でしたので緊張しておりましたが、そこは相手はプロ、雑談から入っての上手な聞き方、手際良い写真撮影、すべてはトントン拍子に進み、誌面にもあるように近所の刺繍職人さんのところの取材も合わせて、正味1時間半くらいでしょうか。

エンブレムの歴史や、当社の歴史、ご提案するオーダーエンブレムについてなど話させていただき、3日後送ってもらったサンプル記事は、そんなお話を上手く、キレイに誌面にまとめあげていたものでした。とても貴重な体験をさせていただきました。