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<話題>アイリスの新商品バイオマスボタンがサスティナブル素材!!

ApparelX News編集部のヤマヨシです。今回はアイリスからの新商品のバイオマスプラスチックボタンの紹介をしたいと思います。昨今のトレンドであるエコロジカル、サスティナブル(持続可能性)を押さえたボタンになります。生地だけでなく、ボタンさえもこだわりを持てたら素晴らしいですよね。

バイオマス プラスチック ボタンって?

バイオバスプラスチックボタンは、トウモロコシ、麦わら、サトウキビ、菜種などの再生可能な有機性資源から作られているボタンです。
石油系の限りある資源を守ることへも繋がる環境に優しいボタンです。

メーカーのアイリスによると

再生可能な植物由来のバイオマスは、成長過程で光合成によりCO2(二酸化炭素)を吸収しており、バイオマスプラスチックを燃焼して待機中にCO2を放出してもその増減に影響を与えません。この「カーボン・ニュートラル」と呼ばれる特性により、地球温暖化を防止し、サスティナブルな循環型社会を形成します。

アイリス

とのことです。環境問題の一つである温暖化などにも配慮したエコロジカルで、サスティナブルな資材といえますね。

個人的には、有機って言葉は食品などでは一定の地位を獲得していると思っているのですが、資材全てが有機的な洋服ってどれぐらいあるのか気になるところです。



どんな素材があるのか

それでは実際に展開しているアイテムについて紹介したいと思います。



バイオナイロン

バイオナイロンはトウゴマ(非食原料)を搾った時に出る油を由来とした素材を使用し、ナイロンっぽく見えるボタンです。

トウゴマから搾った油はヒマシ油と言われ、ほぼ馴染みはないと思いますが、工業用の機械油として使用されている油です。



CAS-1・CAS-2

CAS-1はアーミー調で、CAS-2はよくあるフチありのボタンですが、色展開はアーミー感がありますね。ただ染色することも可能ですので、好きな色に染めて使用することができます。

植物由来の原料も約94.4%もあり、エコって感じですね。



バイオポリエステル

バイオポリエステルは菜種油の搾りかす、バガス、麦わら由来の原料でつくったポリエステルっぽいボタンです。

バイオポリエステルボタンは植物由来の原料が10.3%で、この数値が高いのか低いのかはわかりませんが、 一般社団法人日本有機資源協会が認定しているバイオマスマークを取得できているので、一定の評価はできるかなと思います。

一般社団法人日本有機資源協会 HP



BNP-001~005

BNP001~003までは、貝調ボタンで、BNP-001は貝ボタンでいうところの17型にあたるフチあり4つ穴で、002は広フチタイプ、003は中心部分が少し凹んでいます。

BNP-004・005はマットな色味で、かなりシックです。個人的にはかなりかっこいいなと思います。



バイオポリエチレン

バイオポリエチレンはサトウキビの搾りかすから摂れるエタノール由来のボタンです。植物由来成分がボタンに対して93.9%入っており、持続可能性が高いことがわかります。

BGS-1・BGS-2

こちらも色展開、形などからアーミー調を全面にだしていますね。形としての展開はバイオナイロンと全く同じです。染色可能な色展開はなく、単価も低めになっていますね。

ポリエチレンとナイロンの素材の差というと、表生地では比較点は多いですが、一つのボタンで言えば、どこがどう違うとは言いづらく、物性的にも大きな違いはないですね。



バイオユリア

バイオユリアはサトウキビの搾りかすのバガスパルプを由来としたボタンです。植物由来成分はボタン1つに対して約23.4%含有されています。

PRV-47・PRV-48・PRV-49

PRV-47~49はデザインの違うナット調で、カラー展開は3種類とも同様です。色展開が多く、選びやすいですね。



PRV-50

PRV-50

PRV-50はちょっと何調というのが難しいのですが、木目調っぽい気がしますね。明るい色になればなるほど、スジのようなものがはっきり出ており、表情があります。



まとめ

インターテキスタイル上海レポート・トレンド編でも書きましたが、世界的な流れとして、サスティナビリティ(持続可能性)はトレンドです。また環境問題を鑑みた際には洋服のトレンドという意味ではなく、多くの人が考えていかなくてはいけない問題かと思います。まだポリエステルなどの石油商品より、大量生産する技術がないのかコストは高いですが、ブランドの指向と合えば、是非つかって見てくださいね!

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