ApparelX NEWS 編集部の佐々木です!
入社当時よりは成長した(と思いたい)私ですが、副資材知識などはベテランの皆さんに比べるとまだまだひよっこです。
そんな入社当時のひよっこにも満たない、卵の頃の私が最初に躓いた発注がありました・・・。
それは、サイズ、個数に、
貝、皿、坊主のみ書かれている発注です。
・・・??かい・・・・?さら・・・・・??・・・・・・ぼう・・・ず・・???
えぇ・・・・どういう状況・・・?????
貝ボタンで、皿型と坊主型の発注だと今なら分かるのですが、当時はお客様が 何をお求めなのかさっぱり分かりませんでした。
困った私は先輩にヘルプを求め、そこで初めて釦に形で名前がついていると知ったのです・・・!
今回はその釦の形の名前についてご紹介しようと思います!
4つの穴が空いている釦は全部四つ穴釦です。二つ穴より糸を通す穴が多いので丈夫につけることができます。また糸のかけ方でデザイン性も変えることができます。
2つの穴がある釦は全部二つ穴釦です。四つ穴よりもカジュアルな印象を受けます。
別名、キャッツアイ、フィッシュアイと呼ばれている釦です。
糸穴の部分に猫の目のような切り込みが入っていて、ボタンつけ糸が表に出ない為擦り切れにくい特徴があります。
60年代のシャツに多くみられ、現在もワークシャツ、ミリタリーシャツ、貝、または貝調で作られた猫目はシャツやブラウスなども使用されています。
ボタンホールの穴が入り口が斜めにカットした形になっており、出口で大きさが違うボタンです。
上からみるとたぬきの目のように見えるのでこの名前がついています。
真ん中の45番色とかなりたぬきですね。
通常のボタン穴と比べボタンホールの角度が緩やかなのでボタンつけ糸が傷つきにくく切れにくくなっています。
古くから日本のボタンにみられ、日本独特のものだそうです。
スーツ、ジャケットによく使用されています。
穴にハトメが打ち付けてある釦です。
デザイン性のある釦になります。
ボタンホールとボタンホールの間に、ボタン付け糸用の溝が入っている釦です。
猫目と同じく糸が盛り上がらないので擦れにくい釦です。
釦を糸で縫い付けるのではなく、穴にリボンやテープを通してつけるタイプの釦です。
昨今のミリタリー、アウトドアブームで街中でも見かけることが増えたような気がします。
アウターによく使用されています。
もともとは飛行機からパラシュートで飛び降りたりするときに不可がかかり、釦が切れて飛んでいってしまわないようにつくられたものです。
ボタンホールに通したテープを縫い付けており、力のかかる部分が分散される為、取れにくいかなり丈夫な釦になります。
表面がなだらかに丸みを帯びていて、裏面は平らなボタンです。
そのつるっとした形が坊主頭に似ていることから名付けられたと言われています。
貝ボタンによく見られる定番型で、汎用性の高い形です。
緩やかに湾曲し、表面がお皿のように凹んでいる釦です。
見た目のとおりですね。
こちらも貝ボタンによくみられる定番型になります。
カメラのレンズのように表面、裏面がなだらかに盛り上がっている釦です。
シンプルで汎用性が高く、小さいサイズのものは ニットやライナーの取り外し用などで使われたり、ブラウスなどでも見かける形です。
表面が凹んでいた皿型と違って、表面が真っ平らな釦です。
ダッフルボタンとも呼ばれていて、主にダッフルコートに使われることの多い釦です。
ダッフルコートはもともと北欧の寒い地域の漁師の為に作られました。
極寒の地でもかじかんだ手や、厚手の手袋をつけたままでも開閉出来るようにこの釦が作られたそうです。
木製の魚釣りに用いるを浮きを模したウキ形、水牛で鉤爪のような形をしたボタンなどがあります。
トグルは留め木を意味しています。
貝ボタンにはどのメーカーでも持っている定番の型番があります。先に紹介した坊主型や皿型もその中の一つです。
貝ボタンの定番型でどの貝ボタン屋さんでも持っている形です。
シャツやブラウスなどでよく使われます。写真は17型は穴の数が4つですが、中には2つ、3つのものもあります。
いかがでしたでしょうか?
今回は表穴系の釦の形についてざっくりとまとめてみました。
形の名前を知っていると、イメージを相手に伝えやすかったり、検索で調べることが出来るので、探している釦が見つけやすくなるやもしれません。
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ApparelX NEWS 編集部
某手芸屋さんの店員だったり縫製工場にいたりしました。
現在はデリバリ業務を中心に行っています。
自分が知ったお役立ち情報や商品をたくさんシェアしていきます!!