ApparelX News編集部のヤマヨシです。
生地や副資材の仕入れについては、大きなアパレルメーカーや歴史ある縫製工場の場合だと、決まった副資材商社や、生地コンバーターが定期的に訪問してくれて仕入れているかと思います。しかし、立ち上げたばかりのブランドや、地方でやられているブランドさんなどだとなかなか訪問してくれるというのは無いかと思います。
以前に 現在パリコレなどにも出ているブランドのデザイナーの方が
「今は売れて色んなメーカーから取引したいという連絡を受けるが、始めた当初は誰も相手にしてくれなかった。」
という言葉をとても覚えています。
現在は新型コロナウイルスの影響により新規の口座開設などが非常に厳しくなってはいますが、そもそもが仕入先の開拓のハードルが高いという問題があります。
今回は生地・副資材の仕入れの方法とApparelXについてまとめていきたいと思います。
目次
日本には生地を扱っている会社は何社ぐらいあるのでしょうか。厳密な定義は難しいと思いますが、繊維関連全般でいうと4,000社以上にものぼります。またボタンや、テープなどの副資材のメーカーも合わせると覚えきれないぐらいの数の会社が存在します。
生地も副資材もメーカーによって特徴が異なります。例えば
A社 : 天然素材の布帛が中心
B社 : ナイロンやポリエステルなどの素材が中心
C社 : シャツ生地が中心
のように別れています。もちろんオールラウンダー的な総合生地コンバーターのような会社もあります。
その全ての会社と取引することはなかなか難しいものがあると思います。
なので、自社の製品に合う生地メーカーを探すことが重要になります。
例えばTシャツメーカーであれば、ニット系、アウトドア系なら合繊系など絞っていって濃い付き合いをしていった方が価格面でもより良い取引が可能です。
それでは実際の仕入れルートにはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
・産地(工場)
・生地コンバーター・商社
・繊維街(日暮里など)
・ApparelX(ECサイト)
などがあります。それぞれの具体的な特徴などは次章より説明していきます。
実際に産地に行って工場の担当者と打ち合わせをして、オリジナルのテキスタイルを作っていく方法です。難易度は高めですが、こだわった生地ができるのが特徴です。なぜ難易度が高いかというと、まずほとんどホームページがないので、紹介などで見つけるしかないことと、一から信用を作っていくしかないからです。
メリットは大きく、世界で一つの生地を作ることができることです。また直接取引によって価格も抑えられる可能性があります。
デメリットは、全て買い取りになるためある程度のロットを引き取り在庫しなければならないことと、その工場を探すのに時間がかかることです。
生地コンバーターとは、様々な産地(工場)とのパイプを持ち、アパレルメーカーと工場の間に入り、アパレルメーカーの要望などをヒアリングし、工場と擦り合わせながら、生地を作って納品していく会社ないし個人になります。
一見すると中間マージンが高くなるじゃん!と思われると思いますが、コンバーターや商社は様々な多くのアパレルメーカーからの仕事を集約しているため、工場ともスムーズな打ち合わせが可能なのです。普段から付き合っているため信用が既にあり、融通がきくといったイメージでしょうか。
なので、ゼロから探すよりも早いし、もしかしたらコストも安いかもしれません。また、自社品番をつけて在庫商品として販売している生地もあり、その中から気に入るものが見つかれば待つことなく生地を手に入れられます。
コンバーターごとにも扱える生地の種類に違いがありますので、自社に合う会社を探すことがよいかと思います。
今は各コンバーターさんも自社ECサイトを持っており、そちらから商品を探すこともできます。
海外で開催される生地見本市などで、ブースを回り、希望の生地を探したり、現地の生地屋さんでの直接解決することにより、圧倒的コストパフォーマンスで仕入れることも可能です。
日本にないような生地や、異常に安いものもあります。ただ日本とは品質に対しての考え方の違いもあるので、仕入れた場合は自社で試験データを取得した方が良いかもしれません。
海外で仕入れるというのも魅力的な方法の一つで、大手アパレルメーカーなどは毎年海外に買付やトレンド調査に行ってますよね。
海外仕入れについても時間やお金などのコストなどがかかり、それ以外にもヒトの要素も必要となり、ハードルは高そうです。
繊維街などで足で探すという方法です。普段からサンプルではよく使っている!という方も多いのではないでしょうか。最大のメリットは現金買い・小ロットによる気軽さではないでしょうか。また中にはB反と呼ばれる正規反ではないアウトレット商品のようなものもあり破格の価格で売られているものもあります。ただ定番品以外のものだと、いざ量産で使おうとした際に在庫が切れているなどもあるかもしれませんね。
アパレル資材卸の株式会社オークラ商事がメインサプライヤーをしている、アパレル資材BtoBサイトのApparelXは、数多くの生地コンバーター、産地や海外生地メーカーと直接取り引きをしており、定番生地を豊富に扱っています。
既に多くの生地コンバーターや生地メーカーと直接取引を永くしているので、自社で口座申請しなくても欲しい生地があれば、すぐに購入することができます。
各社の強みを正確にまとめており、探して欲しい生地を様々な会社から提案することができます。
・いつもは綿生地ばかり扱っているが、合繊を使った企画をしたい
・立ち上げたばかりで、仕入先開拓ができない
・様々な会社を比較してより良い生地を探したい
・在宅でカタログが手元にないため、webですぐ手配したい
・生地だけでなく副資材と合わせて手配ができる
・メーカーごとや素材、カラー、使用用途などで検索することができる
・クレジットカード、代引き、銀行前払い、掛取引などの豊富な決済方法がある
などがあります。
ApparelXは生地のみでなく、アパレルメーカー、縫製工場にとって必要な資材を全て扱うEコマースです。是非体験してみてください。
アパレル資材BtoBサイトApparelXはこちらから
冒頭であるデザイナーの方が始めたての頃は、自分で口座を作れなかった。と言っていた話を書かせていただきました。それではどのように仕入れをしていたかというと、小さな副資材商社から全ての資材を仕入れていました。実は、現在規模が大きくなり、有名になっても、直接取引はせずに、その商社を通して仕入れを行っているようです。
その理由がとてもかっこよく
「当時は自分では何も仕入れられなかったのを助けてもらった。今は直接取引できるけど、その時の恩があるから仕入れはその人に任せている」
我々も多くのお客様とお付き合いさせていただいておりますが、末永く使っていただけるようなサービスを今後も作っていく所存です。是非今後とも宜しくお願いいたします。
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ApparelX News編集長。
レディース・カジュアルブランドのデリバリ業務を経て、現在は、アパレル資材BtoBサイトApparelXの運営をしています。自分自身が分かりにくかったことや、役に立てる情報を発信していきます。