ApparelX編集部のmammyです。
ジャガード生地と聞いてどんな生地を思い浮かべますか?きっとインテリアのカーテンや絨毯などで一度は目にしたことはあると思います。
今回はジャガード生地はどんな風に作られるのか?
どんな生地が実際にはあるのか?
など「ジャガード」について紐解いて行きたいと思います。
目次
ジャガード織りの生地はジャガード織機で作った織物で、細かく繊細な模様から生地幅いっぱいの大きな模様、単色の地模様から100色を越える絵画の様な模様までとても多彩な模様を作ることが出来ます。
生地を織る段階で模様を作り上げていくのでプリント生地に比べ厚みがあり、立体的な生地が出来上がります。
ジャガード織機は19世紀にフランス人のジョセフ・シャガールさんが開発しました。
それまで複雑な織物は織り手の他にもう一人糸を引く「引き手」が必要でしたが、このジョセフさんの発明により1人でも織ることが可能となりました。
幾何学模様から写実的な模様まで作ることが出来るのでテキスタイル・デザインの革命的存在になりました。
ジャガード織機では紙に穴を空けた「紋紙」を使って模様を織ります。
デザインに沿って紋紙を作成し、その情報に従って整経・染色した糸を使って織って行きます。
ジャガード織りの要となる紋紙には穴の空いている所と空いていないところがあります。
織機が紋紙の穴の情報を読み取り、穴の空いている部分に経糸を引き上げます。この糸の上下運動によって立体感のある柄が織り上げられて行きます。
ジャガード織りの生地は同等の太さの経糸と緯糸を不規則になっているので、複雑な柄も再現する事が出来ます。
また先染めの糸を使用する事が多いので柄に立体感が生まれ、色落ちしにくいというメリットもあります。
一方で先染め糸で繊細な織りの為、織り上げるのに時間がかかり、その分コストがかかってしまいます。
ただプリントには無い柄の奥行きや高級感があるので、そういったジャガード織りの生産背景なども知って頂き選んで頂ければと思います。
では早速ジャガード織りの生地をご紹介して行きたいと思います!
旭化成のベンベルグを使用したジャガード裏地AKX400は繊細な花の模様を織りによって再現しています。
上品な光沢感があり、レディース・メンズ問わず使って頂ける裏地です。
ジャガード織りの裏地「AKXシリーズ」については過去のブログでも詳しく解説しております!
こちらの生地も併せてご覧下さい!
大きなドット柄が特徴のジャガードのデニム生地です。シンプルな模様に目を引かれます。
バッグなどの小物につかったらきっとかわいいと思います!
バッグやお財布などの裏地におすすめなこちらの生地は織りによって柄の陰影が表現されています。
ステンドグラスを模したリボンで、ジャガードは織る幅を変えればリボンも作れてしまいます。
織りによる立体感・模様・色の陰影など複雑なデザインで、個性的なリボンです。
ジャガード織りの生地について、柄や糸の使い方・素材によって様々な表情を表現出来る生地だと言えると思います。ぜひ一度ジャガード生地をあなたの製品に取り入れてみませんか?
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某総合手芸材料専門店の店舗勤務を経て、オークラ商事へ入社。
現在はレディースブランドの資材のデリバリやアパレルBtoBサイトApparelXの顧客対応を中心に行っています。
日々取り扱う商品や経験などを分かりやすくご紹介すべくApparelX News執筆に励んでいます。
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