こんにちは。ApparelX事業部の橋口です。
今回は、秋冬素材に注目されているコットン高密度素材ベンタイルについてご紹介致します!
薄く軽い生地感ながら防風・防水機能もあり、雨の日も大丈夫なコットン素材です。
目次
イギリスのランカシャー州、ダルボットウィービング社が軍事用に展開したのがベンタイルの始まりです。
超極細の綿糸を限界まで打ち込み、織り密度を限界以上に上げて織った高密度の綿生地のことをベンタイルといいます。
当時、海の上の空中線にて戦闘機が撃ち落とされ、パイロットが海に落ちてしまったとき、防水、防寒の生地などなく、救出までの時間寒さに耐えることはとても厳しいことでした。
そこで打ち込みを強く、高密度に織られた綿生地、ベンタイルが誕生しました。
高密度に織られたベンタイルは水を弾き、パイロットの命を守りました。
いろいろな高機能素材が開発された今でもなお軍服に使用されているほど、超!有能素材です。
織の密度が限界まで高いベンタイルには、水を弾く他にも様々な機能があります。
ベンタイルが水を弾くわけは、繊維と繊維の隙間を水の分子が通れないほどの密度で打ち込まれているからです。
それと同じ理由で風も通しません。寒い日でも暖かく過ごすことが出来ます。
そして防水・防風の機能を持ちながら、内側からの熱は逃がす仕組みです。
これは、綿の特徴である、通気性、浸透性のおかげです。
外からの寒さは防ぎ、中からの熱は逃がす、冬を快適に過ごせること間違いなしです。
元は軍事用に開発されたベンタイルですが、その機能性の高さから、今ではコートやアウターから始まり、靴やバッグまで、様々なところで使われています。
やや厚手でハリ、弾力がある素材。
程よい光沢とシャリっとした質感が特徴です。
OS2300と比べると薄手ですが、織りが密なためゆるっとした印象はなく、しっかりした生地感です。
OS2300と同様、光沢がとても綺麗です。
上記2つのギャバのものと比べると、マットな印象です。
程よい光沢はありますが、しっかりとハリ、硬さのある落ち着いた印象の素材です。
シャリっとしたやや薄手の生地感で、生地表面少しの光沢はありますが、マットめな雰囲気です。
OS2302と比べると、サラッとしていて表面の凹凸が少なくどちらかというと柔らかめです。
いかがでしたでしょうか。
ベンタイルは、しっかりと丈夫で機能性が高い素材ですが、それだけでなく、ワーク系ミリタリー系にピッタリの経年変化を楽しめる素材でもあります。
コットンならではのアタリなどの色あせ感、長く使用することによる表面の毛羽立ちも特徴です。
いろいろな用途が思い浮かびますね!
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